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前回、体液の中でとても重要なのが、「脳脊髄液」だという事を説明させて頂きました。前回の内容はこちら。
そんな脳脊髄液の産生・循環・吸収が体内でうまく行われなくなると一体どうなるのでしょうか?
脳脊髄液の障害には「減ってしまうもの(漏出)、または産生が追い付かなくなってしまうもの」ものと「増えすぎてしまうもの」があります。
ただ、脳脊髄液の障害で起こる、症状には個人差が大きく、必ずしも一人一人に共通するものではありません。
頭痛・全身倦怠感・自律神経症状・めまい・睡眠障害など様々です。
基本的には、医療の世界でも治療方法がありますので、治る病とはされています。ただ、いまだに不明な部分も多いことから、研究段階にあると言われています。
脳脊髄液が「減ってしまうもの(漏出)、または産生が追い付かなくなってしまうもの」の代表的なもには【脳脊髄液減少症】です。
【脳脊髄液減少症】は二つに分けられます。
・低髄液圧症:髄液の漏出はありませんが、脱水などで髄液の生成低下し、髄液量が少なくなるもの。
ですから、『慢性下痢症』・『慢性嘔吐症』の方は注意が必要です。
・髄液漏出症:髄液を包んでいる硬膜に何らかの原因で傷が入り、髄液が漏出するものです。
これは、交通事故などで強いむち打ちを受けたことがある方、ラグビーやアメフトなどで体に繰り返し強い衝撃を過去に受けていた経験がある方、転倒して背中や首に強い衝撃を受けたことがある方などは、とても注意が必要です。
脳脊髄液が「増えすぎてしまうもの」には【水頭症】というものがあります。
水頭症:頭蓋内に脳脊髄液が溜まりすぎることにより、脳そのものが圧迫を受けたり頭蓋の内圧があがってしまうものです。
原因としては
①脳脊髄液が過量に作られてしまう、または吸収が悪い。
②脳脊髄液の流れが損なわれる。
①は、脳そのものや脳を取り巻く血管の奇形などによることが多い。
②は、脳腫瘍や感染(髄膜炎)、脳出血などによる炎症が引き起こします。
症状としては、
脳圧が上がることによる、頭痛や嘔吐
視神経の圧迫による視力低下や視力異常、失明。
天気による、気圧の変化なんかでも敏感に影響をうけたりします。
また水頭症は、まだ頭蓋骨が柔らかい乳幼児に起こり易いことでも知られています。
頭の大きさが、母子手帳の後ろに書いてある頭囲成長曲線の正常範囲を大きく超えていると注意が必要です。
乳幼児の症状としては、不機嫌が続く・うとうと眠ってばかりいる・両方の黒目が急に下方にくるりと引っ張られる(落陽現象)などの症状もあります。
このように脳脊髄液の障害は、上記のような病気をもたらすこともあります。
ですから、まずは病院(脳神経外科など)にて、詳しい診断を受ける事をお勧めいたします。
それでも、原因のわからない、
・頭痛や吐き気・めまい
・疲れた状態が続く
・気力が続かない
・やる気が出ない
・いつもだるい、体が重い
などの症状がありましたら、当院までご相談ください。
当院では【全身骨格矯正】の中に【硬膜調整】という治療法で
脳脊髄液の循環・産生を正常にする治療を行っております。
そして、毎日自宅で行える体操も指導しております。
是非ともお気軽にご連絡をください。
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